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  • IPアドレス
  • 基礎知識

クラスレスって?

目次

クラスレスとは

「クラスレス」とは、「クラスフル」に代わり考案された、IPアドレスの割り当て方式の一つです。

クラスフル方式では、「IPアドレスが効率的に使われず、浪費されてしまう」という問題がありました。
選択できるネットワークの大きさが3種類しかなく、しかもそれぞれに大きな開きがあることが主な理由です。例えば、ネットワーク上に30台の機器を接続したいとします。クラスフルの場合、クラスCのアドレスブロック(連続したIPアドレス)を1つ割り当ててもらうことになります。実際に使われるIPアドレスが30個なのに対して、224個ものIPアドレスが使われずに浪費されてしまいます。

このようなIPアドレスの浪費を防ぐために、ネットワークの大きさを柔軟に選択できる仕組みが必要でした。そこで、任意のビットでネットワーク部とホスト部の境界を決めることができる「クラスレス」という方式が考案されたのです。

CIDR (Classless InterDomain Routing) とは

CIDR (Classless InterDomain Routing)とは、「クラスレス」を実現するための仕組みです。

クラスフル方式の場合は、IPv4アドレスを2進数表記した際に、上位ビットを確認することで、IPアドレスクラスを自動的に判別することができ、IPアドレスブロックの大きさを把握することができました。
一方、クラスレス、つまりCIDR (Classless InterDomain Routing)を用いた場合は、「サブネットマスク」を用いてネットワーク部のビット長を指定するため、どこまでがネットワーク部でどこからがホスト部なのか自体は不定となります。そのため、ネットワークの需要に応じた、より適切な数のIPアドレスを割り当てることができます。

クラスフル方式

CIDR (Classless InterDomain Routing) 表記とは

CIDRでは、ネットワーク部とホスト部の境目を明示するためにCIDR表記と呼ばれる表記法を使用します。

CIDR表記は、IPアドレスの後ろに/(スラッシュ)、そしてネットワーク部のビット数を表記します。例えば、「ネットワーク部が18ビット、ホスト部が14ビット」ならば、IPアドレスの後ろに「/18」と表記する形です。

このCIDR表記を用いることによって、、簡単な記述で、IPアドレスブロックの大きさが直感的に理解できます。

CIDR表記

まとめ

  • クラスレスとは、クラスフルに代わるIPアドレスの割り当て方式の一つである。
  • CIDR (Classless InterDomain Routing) と呼ばれる、クラスレスを実現するための仕組みがある。
  • CIDR (Classless InterDomain Routing)による割り当てでは、IPv4アドレスの浪費を防ぐことができる。

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