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第三者配信(3PAS)って?
第三者配信(3PAS: Third-Party Ad Serving)とは
第三者配信(3PAS)とは、「Third Party Ad Serving」、第三者が提供するアドサーバを通じて広告を配信する仕組みのことです。広告主は複数の媒体社に入稿することなく、一括管理を行うことができます。
また、広告配信サーバから広告が掲載されるWebサイトまで一つのシステムで扱うため、媒体間を横断した広告の効果やユーザーの行動を把握することができるようになります。
精緻な広告効果の把握
例えば、アトリビューション分析のビュースルーコンバージョン(広告をクリックしなかったが、別の導線で広告主Webサイトを訪問し特定のアクションが発生した数)は、第三者配信で計測できる指標のひとつです。
複数のDSPやアドネットワークを利用するとビュースルーコンバージョンは重複してしまいますが、第三者配信では重複を省くことができます。また、リターゲティングも第三者配信の機能のひとつです。
広告予算の最適化
特定の条件のオーディエンスに広告配信のターゲットを絞りたい場合、個別の媒体を利用すると、広告主は媒体ごとに表示回数の上限を設定する必要があります。
しかし、第三者配信であれば、ターゲティングの条件を優先し、複数媒体を合わせた全体での表示回数を設定するだけでターゲティングを実施するこができます。つまり、オーディエンスに対する広告予算の最適化が可能になるのです。
第三者配信による独自のターゲティング
第三者配信のもう一つの強みとして、配信先の媒体が持っていないターゲティング属性を付与できるという点があります。株式会社GeolocationTechnologyが提供してる第三者配信サービスを例にあげてみましょう。
IPアドレスベースのターゲティングによって、既存の媒体社や広告配信サービスが付与できない「位置情報」「組織情報」「接続環境」といった属性を付与することが可能です。よって、組織ターゲティング、気象条件(天気・気温)によるターゲティング、プロバイダ・回線速度のターゲティング、IPアドレスによるジオターゲティング等、様々な区分でのターゲティングが可能となっています。
まとめ
- 第三者配信とは、第三者が提供するアドサーバを通じて広告を配信する仕組み。
- 3PASによって、複数のDSPやアドネットワークを横断的に利用し、効果を正確に計測できる。
- 3PASの中には、配信先の媒体が持たないターゲティング属性を付与できるものがある。