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Infrastructure TLDって?
Infrastructure TLDとは
Infrastructure TLDとは、インターネットインフラ用のTLD(Top Level Domain)です。「.arpa」というTLDがこれに当たります。
「.arpa」は、IPアドレスの逆引きを行う場合や、インターネット電話で電話番号とURIを対応付ける際に利用されています。 他のTDLと違って、一般のユーザが使うことは少なく、他のTLDに比べて数も非常に少ないですが、インターネットの仕組みを支える重要なTLDだと言えます。
Infrastructure TLDが使われる場面
Infrastructure TLDが使われる場面として代表的なものが、IPアドレスの逆引きです。
IPv4アドレスの逆引きは「in-addr.arpa」、IPv6アドレスの逆引きは「ip6.arpa」を、ドット表記をしたIPアドレスを逆から並べたものの後ろにつけてDNSサーバ(IPアドレスとホスト名を紐づける役割を持つサーバ)にアクセスすることで、逆引き結果を得ることができます。
例えば、198.51.100.15というIPv4アドレスを逆引きする場合には、
「15.100.51.198.in-addr.arpa」
をDNSサーバに問い合わせます。
その他の用途としては、インターネット電話を行う際、電話番号とインターネット上で使われるアドレスとを対応付ける「ENUM(E.164 NUmber Mapping)」という技術では、電話番号の数字を一桁ずつに区切ったものを逆から並べ、後ろに「e164.arpa」をつけてDNSに問い合わせることで、インターネット上のアドレスを得ることができます。
まとめ
- Infrastructure TLDとは、インターネットインフラ用のTLDのこと。
- Infrastructure TLDとして「.arpa」というTLDが使われる。
- 「.arpa」は、IPアドレスの逆引きや、電話番号とURIの対応付けなどに使われる。