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特別なIPアドレス:ローカルループバックアドレス(Local Loopback Address)について
- 目次
ローカルループバックアドレス(Local Loopback Address)とは
ローカルループバックアドレス(Local Loopback Address)は、単にループバックアドレス(Loopback Address)とも呼ばれ、他のIPアドレスとは少し違った役割を持ちます。
ローカルループバックアドレスは、常に「自分自身」を指すIPアドレスです。コンピュータAがローカルループバックアドレスにアクセスするとコンピュータAに接続されますが、同じアドレスでも、コンピュータBがアクセスすればコンピュータBに接続されます。
IPv4アドレスの場合、ローカルループバックアドレスは一般的に「127.0.0.1」が使われます。
本来は「127.0.0.1~127.0.0.254」の幅のIPアドレスすべてがローカルループバックアドレスとして予約されていますが、多くの場合、複数のローカルループバックアドレスを併用するということはありません。
ローカルループバックアドレス(Local Loopback Address)の使い道
常に「自分自身」を指すIPアドレスは、当然ですが、他のコンピュータとの通信などには使えません。
では、ローカルループバックアドレスは、いったい何のために存在するのでしょうか?
ローカルループバックアドレスは、IPネットワーク上の「自分自身」に接続したり、自分の使っているコンピュータ上で動いているサービスに接続したりすることのできるIPアドレスです。つまり、IPネットワークが有効になっているかを確認したいときや、サービスが正常に動作しているかということを確認したいときには、ローカルループバックアドレスが役に立つのです。
「localhost」とローカルループバックアドレス(Local Loopback Address)
ローカルループバックアドレスには、しばしば「localhost」というホスト名が設定されています。 使い方は同じで、これも、外部から参照されるために設定されているホスト名とは別の、「自分自身」を指すホスト名です。 例えば、自分のコンピュータ上でWebサーバを動かしている場合、「http://localhost」にブラウザからアクセスすることで、Webサーバに接続することができます。もちろん、「http://127.0.0.1」にアクセスしても同じです。
まとめ
- ローカルループバックアドレスとは、「自分自身」を指す特別なIPアドレス。
- ネットワークの確認や、自分のコンピュータ上で動いているサービスの確認に使われる。