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  • IPアドレス
  • 基礎知識

プライベートIPアドレスの割り振りについて

目次

プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)として使うIPアドレス

IPアドレスの管理組織により、以下のIPアドレスは、プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)として使うことが定められています(※IPv4アドレスの場合)。

10.0.0.0~10.255.255.255
172.16.0.0~172.31.255.255
192.168.0.0~192.168.255.255

上記のIPv4アドレスはグローバルIPアドレスとして使用されることはありません。また、上記以外のIPv4アドレスをプライベートIPアドレスとして使用することもできません。
プライベートネットワーク(ローカルネットワーク)内の機器同士は通信することができますが、プライベートネットワーク内の機器は、インターネット上の機器とは直接通信することはできません。

プライベートネットワーク

プライベートネットワーク内の機器がインターネットにアクセスするためには、「ネットワークアドレス変換」という技術が使われます。
これについては「NAT・NAPTとIPアドレスとは」で解説しています。

プライベートIPアドレスの割り当て方法

プライベートIPアドレスの割り当てには、主に以下の2つの方法があります。

1. 静的割当(Static Allocation)

静的割当は、各機器に固定のIPアドレスを手動で設定する方法です。これにより、各機器のIPアドレスが変更されることなく、ネットワーク内で一意に識別されます。

2. 動的割当(Dynamic Allocation)

動的割当は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバーを使用して、ネットワーク機器に自動的にIPアドレスを割り当てる方法です。これにより、管理者が手動で設定する手間を省き、IPアドレスの効率的な管理が可能となります。

動的割当を使用することで、ネットワークの規模が大きくなっても、IPアドレスの管理が容易になり、機器の追加や移動がスムーズに行えます。

プライベートIPアドレスの利点

プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)にはさまざまな利点があります。

  • IPアドレスの節約:グローバルIPアドレスの枯渇を防ぎ、効率的なアドレスの利用が可能です。
  • セキュリティの向上:プライベートIPアドレスはインターネット上で直接使用できないため、外部からの不正アクセスを防ぐ効果があります。
  • 柔軟なネットワーク構成:ネットワーク内で自由に機器を追加・移動でき、柔軟なネットワーク構成が可能です。

インターネットの急激な発展により、IPv4アドレスの枯渇という大きな問題が浮かび上がりました。その際に、インターネットに直接接続する必要のないプライベートネットワーク上では、プライベートIPアドレスを使うという取り決めがされました。

これとは別に、IPv4アドレスの浪費を防ぐ方法として、CIDRという新しい割り当ての方法が考案されました。

一方、IPアドレスを使う個々のユーザにとっても、プライベートIPアドレスを使うメリットがあります。
その一つが、セキュリティの確保です。プライベートIPアドレスはインターネット上で使うことができません。そのため、プライベートIPアドレスによるネットワークは、インターネットから切り離され、意図しないユーザによるアクセスやハッキングなどの被害から守られます。
また、プライベートIPアドレスはグローバルIPアドレスと異なり、IPアドレス管理団体の許可をいちいち取らなくても使うことができるというのも利点の一つです。

まとめ

  • プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)として使うIPアドレスは決まっている。
  • プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)には、静的割当と動的割当の2つの割り当て方法がある。
  • プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)には、IPv4アドレスの浪費を防ぐという利点がある。

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