- IP Geolocation活用例
- ジオターゲティング
IPアドレスに紐づけられた情報と活用方法(地域編)
IP Geolocation技術の活用場面
IPアドレスから位置情報を判定するIP Geolocation技術は、企業のビジネス戦略やマーケティング戦略、広告をはじめとしたコンテンツの配信技術、企業コンプライアンスまで、様々な場面で活用されています。
エリアターゲティングでユーザのエリアに最適な情報を提供する
エリア(地域)の特性に対応したマーケティング戦略を「エリアマーケティング」と呼びます。気候や立地条件に応じて品揃えやレイアウトを変えていくことは、店舗作りの基本的な取り組みです。
一方、「Web上の店舗」ともいえるEコマースサイトには、エリアごとに異なるニーズに対応することが難しいという問題がありました。そこで、アクセスユーザの位置情報を取得し、エリアごとに最適な情報を表示させるという技術が登場しました。例えば、衣料品を扱うEコマースサイトならば、九州地方からのアクセスユーザには春物衣料の新作をプッシュし、北海道地方からのアクセスユーザには冬物のバーゲン情報をを表示させるというものです。このように、エリアに応じて最適な情報を表示する技術の事を「エリアターゲティング」と呼びます。
エリアターゲティング技術については、「IP Geolocation技術によるエリアターゲティング」で詳しく取り上げます。
動画のWeb配信を実現するアクセス制御の技術
オリンピックの放映権や映画の版権などは、国や地域ごとに配信の権利が限定されています。そこで、Web配信においても、IPアドレスから割り出した位置情報を元にアクセスできる地域を制御する技術が使われています。
放映権が日本国内に限られた動画をWeb配信する場合、アクセスユーザがどこからアクセスしているかを判定し、国外からのアクセスができないようにしなければいけません。作業コストを抑え、精度の高いアクセス制御を実現する方法として、IP Geolocation技術が活用されています。
コンテンツ配信の配信エリア制御については、「オリンピックのWeb配信を実現するIP Gelocation技術」で詳しく取り上げます。
IPアドレスからわかる情報
IPアドレスからわかるのは、位置情報だけではありません。 接続環境情報の活用については「IPアドレスに紐づけられた接続環境情報の活用」 企業・学校・官公庁などの法人情報については「IPアドレスに紐づけられた法人情報の活用」で概要を解説しています。
まとめ
- IP Geolocation技術は、さまざまな分野で活用されている。
- IP Geolocation技術を活用することで、Web上でエリアマーケティング戦略を展開できる。
- IP Geolocation技術によるアクセス制御は、Web上でのコンテンツ配信権を守っている。