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アクセス解析でのIPアドレス情報利用(地域情報)
アクセス解析と位置情報の関係
ご当地という言葉に代表されるように、世界の中で、日本ほど都道府県や地域といったキーワードが、ビジネスの中で大切な役割を果たしている国はありません。地域に根ざしたビジネスや、その特色を生かした企業活動は次々と注目を集めています。
Webサイトの運用をしていく上でも、どんな場所からアクセスがあったのか知ることは重要な意味を持ちます。例えば、日本全国に支店や営業所を持つ企業では、特定の地域からのアクセス状況を知ることで、営業活動の成果や今後の施策へのヒントを得ることができます。ビジネスが地域と関わりのあるものであれば、アクセス解析上でアクセス元の地域を把握することは必須です。
位置情報を取得する仕組み
アクセス解析上でアクセス元の位置情報を取得できるサービスは少なくありませんが、位置情報の判定精度にはどんなデータベースを利用しているのかによって、差が生まれてきます。
例えば、ドメイン取得情報からアクセス元地域を割り出しているアクセス解析ツールであれば、実際の利用者ではなくレジストラ(ドメイン取得代行業者)の情報が入っていたり、全国に支店がある企業ではドメインを管理する部署での登録になっていたり、全国で利用可能なISPでの判定も難しくなります。
より正確な地域判定のためには、IPアドレスデータベースによる地域認識技術を利用した解析ツールが適しています。
IPアドレスデータベースは、ネットワーク機器の繋がりとIPアドレスの逆引きという地道な調査から成り立っています。例として、株式会社GeolocationTechnologyで提供しているらくらくログ解析では、変動するIPアドレス情報を日次調査・反映するシステムによって、都道府県の判定精度は約93%という高い品質を維持しています。
まとめ
- アクセス解析のアクセス元判定にはドメイン取得情報を利用したものとIPアドレスから位置情報を取得するものがある。