- ナレッジ
- その他
IPアドレスの過去の割り当て情報/所有者がわかる SURFPOINT-Archive
Geolocation Technologyでは、最新のIPアドレスデータベースのほか、過去の情報についても取り扱っています。
ここでは、過去のIPアドレスデータベース「SURFPOINT-Archive」とその利用シーンについて紹介します。
■この記事でわかること
|
SURFPOINT-Archiveとは
SURFPOINT-Archiveとは、SURFPOINT™を1日ごとにまとめた過去情報のデータベースです。
SURFPOINT™と同じくIPアドレス全体を網羅しており、製品ごとに位置情報・企業情報・脅威情報などの情報が搭載されています。
フォーマットはAdvance, Enterpriseなど指定のフォーマットで、出力形式もテキスト, mmdb等自由に選択可能です。
IP Geolocation情報の更新頻度
IPアドレスに紐づくIP Geolocation情報は、毎日更新されています。
以下のグラフは、SURFPOINT™においてIP Geolocation情報が更新されたIPアドレス数について、1か月間の推移を調査したものです。
1日あたり約45万~192万IP、1日あたり平均約81万IPが更新されていることが分かりました。
どこどこJPのリクエストに含まれるユニークなIPアドレスは1日あたり約650万IPありますが、このうちの12.5%のIP Geolocation情報が日々更新されていることになります。
これは特定の月に偏った傾向ではなく、他の月でも同じように推移しています。
IP Geolocation情報が更新されるケースとして
- それまで東京都で利用されていたIPアドレスが大阪府で利用されるようになる
- ある時点まで日本の企業に割り当てられていたIPアドレスが翌日にはアメリカの企業に割り当てられる
- それまで一般に利用されていたIPアドレスが、ある時点からTorのノードとして利用される
などの理由が挙げられます。
Geolocation Technologyでは、こうした情報を日々収集し、SURFPOINT-Archiveとして蓄積しています。
このデータを利用することで、IPアドレスの過去の割り当て情報や所有者の情報を知ることができます。
利用イメージ
先のとおり、IP Geolocation情報は日々変化します。
たとえば、半年前のアクセスログに含まれるIPアドレスに対してIP Geolocation情報を紐づけたいとき、最新のSURFPOINT™を利用すると、当時とは異なる情報のため、信ぴょう性の低いデータとなるでしょう。
SURFPOINT-Archiveを利用することで過去の位置情報や所有者が分かるようになるため、過去のデータに対しては、その時点でのSURFPOINT™を利用する必要があります。
また、オンライン金融取引等で不正ログインの対策を講じたい場合、それぞれのアカウントの過去のアクセスの傾向を調べることが重要です。
アクセスの傾向を調べるために現時点から情報収集を行うと、情報を活用し対策を講じるまでに長い時間が必要になります。
そこで、すでに手元にある過去のログをSURFPOINT-Archiveを利用して分析することで、アカウントごとのアクセス傾向を把握し、傾向と違う場合はアラートを発信するなどの対策がすぐに可能になります。
SURFPOINT-Archiveを利用することで、過去の資産を有効活用できます。
まとめ
- SURFPOINT-Archiveとは、その日時点でのSURFPOINT™の過去のデータで、IPv4 IPv6アドレスを網羅している。
- IP Geolocation情報は、日々更新されているため、過去のデータに対しては、その時点でのSURFPOINT™を利用する必要がある。
- 対象のIPアドレスがどの地域で利用されているか、誰が管理しているか、過去にさかのぼって確認することができる。
- SURFPOINT-Archiveを利用することで、過去の資産を有効活用することができる。
SURFPOINT-Archiveを活用しよう
SURFPOINT-Archiveについての詳細は、下記フォームよりお問い合わせください。