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SURFPOINT/組織判定増加技術についての解説

目次

Organization IP Location Matching とは

Organization IP Location Matching とは、Geolocation Technologyが収集しているWi-Fiアクセスポイントなどの情報に含まれる緯度経度情報と、組織の所在地から求めた緯度経度情報を組み合わせて、新たに組織で利用する「IPアドレスを特定する技術」です。

▶︎Wi-Fiアクセスポイントなどの情報に含まれる位置情報から割り当て組織を特定する

Wi-Fiアクセスポイントなどの情報には、GPSからの「緯度経度情報」を持つものがあります。その緯度経度情報と、元々保有している組織情報から求めた緯度経度情報の2つを紐づけることで、位置情報から組織に割り当てられたIPアドレスを特定することができます。

上記2つの緯度経度情報が「一致する」と見なす条件は、緯度経度情報が小数点以下4桁の値(約10m四方)で一致した場合のみとしています。また、SSID情報や回線種別情報なども活用し、誤った組織判定が紐づかないようにするなど、蓄積されたIPアドレス分析技術を駆使して、有効な情報を抽出しています。

この技術により、これまで「Whois情報」や「逆引きドメイン」では割り当て組織を特定できなかったIPアドレスに対して、新たに組織情報をつけることが可能になりました。

User Attribute Matching とは

User Attribute Matching(IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム)とは、匿名化されたユーザ識別子とIPアドレスのもつ属性を組み合わせ、ユーザ属性の推定を行い、「同一ユーザが利用したと推測されるIPアドレスに対してユーザ属性を付与する技術」です。

▶︎匿名化された情報や環境情報からユーザ属性を推定し、関連のあるIPアドレスに反映させる

まず最初に、インターネットにアクセスしたユーザの属性を判別します。

上図では、匿名化されたユーザ識別子を利用して、ユーザ識別子別にユーザ属性の推定を行っています。一般的に同じコンピュータでインターネットを利用する場合、一意のユーザ識別子が発行されます。そのユーザ識別子とIPアドレスの組み合わせの利用頻度を分析しユーザ属性の推定を行います。

これによりユーザ識別子にユーザ属性を紐付けることができます。

次に上記で作成したユーザ識別子にユーザ属性が紐付いたリストを利用し、同一ユーザが単独で利用したと思われる他のIPアドレスに属性の更新を行います。この時、モバイル回線は更新対象とせず、固定回線判定のIPアドレスのみ更新を行います。

あわせて更新時のルールとして、すでに組織情報が付与してあるIPアドレスに対してはより信頼のおける別手法の判定結果が付与されているため上書きを行いません。

この技術により、これまで組織属性が不明だったIPアドレスに対して組織属性を付与することができるようになりました。また地域判定として都道府県レベルでの判別が不明だったIPアドレスに対し、より正確な地域の判定結果を割り当てることが可能になりました。

 

 

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