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不正アクセスとGDPR対応、日系企業が直面するリスクと対策

目次

GDPRの基本概要とその適用範囲

GDPR(一般データ保護規則)は、EU域内の個人データを保護するための規則で、2018年に施行されました。
EUに拠点を持つ企業だけでなく、EU市民に対して商品やサービスを提供する全ての企業が対象となり、日本企業も例外ではありません。
具体的には、EU域内の個人データを収集、保存、処理するすべての企業にGDPRが適用されます。GDPRは、個人データの適切な管理を求めており、違反すると高額な制裁金が科される可能性があるため、日本企業にとっても無視できない規則です。

日系企業初の制裁金事例とその影響

2022年11月、日本企業初のGDPR違反による制裁金事例が発生しました。NTTデータのスペイン子会社EVERIS/NTT Data Spainが、データ漏洩を理由にスペインのデータ保護当局から約930万円(6万4,000ユーロ)の罰金を科されました。
この事例は、データ保護の基本原則やセキュリティ要件に違反したとして、GDPR第5条および第32条に基づくものでした。
この事例は、日本企業にとってもGDPRの厳格さとリスクの大きさを示しており、企業はデータ保護の強化とGDPR対応を急ぐ必要があります。

不正アクセスの脅威とGDPR対応の関連性

不正アクセスは、企業にとって深刻な脅威であり、個人データの漏洩や損失につながるリスクがあります。
特にGDPR(一般データ保護規則)においては、個人データの保護が厳しく求められており、不正アクセスによるデータ漏洩は重大な違反とみなされ、高額な制裁金が科される可能性があります。
日本企業も、EU域内の個人データを扱う場合はGDPRに対応する必要があり、不正アクセスへの対応が重要な課題です。
適切なセキュリティ対策とデータ管理を行うことで、不正アクセスのリスクを軽減し、GDPRの要件を満たすことが求められます。

「SURFPOINT™」と「DocoDoco Country Redirection」の活用方法

「SURFPOINT™」と「DocoDoco Country Redirection」は、GDPR対応や不正アクセス防止に役立つツールです。
「SURFPOINT™」は、IPアドレスを基に不正アクセスのリスクを評価し、アクセスログの解析に役立ちます。これにより、企業は疑わしいアクセスパターンを早期に発見し、対応策を講じることが可能です。
一方、「DocoDoco Country Redirection」は、訪問者のIPアドレスから国や地域を判定し、GDPR対象地域からのアクセスを特定のページにリダイレクトすることで、不要なリスクを回避できます。
これらのツールを組み合わせることで、企業はGDPRに準拠しつつ、セキュリティを強化し、不正アクセスのリスクを軽減することができます。

GDPR対応策、日本企業が取るべき具体的行動

GDPR対応策として、日本企業が取るべき具体的な行動は、まず個人データの管理フローを見直し、GDPRに準拠したポリシーにアップデートすることです。特に、データの収集、保管、使用について透明性を確保し、正当な理由に基づいたデータ処理を行う必要があります。
さらに、従業員の教育を強化し、GDPRに基づいたデータ保護の重要性を社内に浸透させることが重要です。
また、IPアドレス管理を含む適切なセキュリティ対策を講じ、アクセス制御や監視機能を強化することで、データ漏洩や不正アクセスのリスクを最小限に抑えることが求められます。
最後に、専門ツールの導入によって、GDPRの要件に適合した運用体制を整えることが重要です。

リスクを最小限に抑えるために取り組むべきこと

日本企業がGDPRに対応するためには、まず個人データの取り扱いを見直し、適法な処理基盤を確立することが重要です。
具体的には、個人データの収集・保管・処理の各ステップで適切な許可を取得し、データ保護方針を明確にする必要があります。
さらに、アクセスログやIPアドレスの管理を強化し、不正アクセスを未然に防ぐ体制を整えることも求められます。
「SURFPOINT™」を活用してIPアドレスを監視し、不審なアクセスを特定するほか、「DocoDoco Country Redirection」を用いてGDPR対象地域からのアクセスを制限することも有効です。
これらの対策を通じて、日本企業はGDPRへの対応を確実に行い、データ保護とセキュリティの強化を実現できます。

まとめ

  • GDPRはEU域内の個人データを厳格に保護する規則であり、日本企業を含む全世界の企業がその適用対象となる可能性がある
  • NTTデータのスペイン子会社に対する制裁金事例は、日本企業がGDPRに違反した場合、深刻な財務的リスクに直面することを示している
  • 不正アクセスは企業にとって重大なリスクであり、GDPRはこのリスクに対応するためのセキュリティ対策を強く求めている
  • 「SURFPOINT™」を用いたIPアドレス監視と「DocoDoco Country Redirection」による地域別リダイレクトを組み合わせることで、GDPR対応とセキュリティの強化が可能
  • 日本企業は、データ保護の方針を再確認し、アクセス管理や監視機能の強化、GDPR対応ツールの導入を進める必要がある
  • GDPR対応とセキュリティ強化のために、適切な手続きを整え、リスクを予測・管理するためのツールを導入することが必要

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